売上はあるのに利益が残らない会社が、まず確認したい「原価」の3つのポイント
売上はそれなりにある。
仕事も入っている。
それなのに、なぜか利益が残らない。
中小製造業では、このような悩みを抱えることがあります。
原因を探すとき、売上を増やすことだけでなく、「原価がどこで増えているのか」を確認することが大切です。
材料費、外注費、作業時間、不良や手直しなど、少しずつのムダが積み重なって利益を圧迫していることがあります。
今回は、利益が残りにくいときに確認したい原価の3つのポイントをご紹介します。
1.材料費は「仕入価格」だけで見ない
原価を下げようとすると、まず材料の仕入価格に目が向きがちです。
もちろん、仕入価格を見直すことは大切です。
しかし、材料費には、実際には製品にならなかった材料も含まれています。
端材、不良、加工ミス、余分な使用、長期間使われていない在庫などです。
大切なのは、「いくらで買ったか」だけではなく、「買った材料のうち、どれだけが売れる製品になったか」を見ることです。
まずは、使用量と完成した製品の量を比べて、材料がムダになっているところがないか確認してみましょう。
2.「作業時間」も原価として考える
製造業では、材料費だけでなく、人が使っている時間も大きな原価です。
加工そのものに使う時間だけではありません。
材料や工具を探す時間、機械の段取り、製品を運ぶ時間、前工程からの製品を待つ時間、手直しをする時間などもあります。
一つひとつは数分でも、毎日繰り返されると大きなコストになります。
大切なのは、単純に「もっと速く作業する」ことではありません。
「製品を作っている時間」と「製品を作れていない時間」を分けて見ることです。
まずは、一日の仕事の流れを書き出し、どこに時間を使っているのか確認してみましょう。
3.製品ごとの「本当の採算」を確認する
製品が売れていても、すべての製品で同じように利益が出ているとは限りません。
売上が大きくても、材料費が高い、作業時間が長い、外注費が多い製品は、思ったほど利益が残っていないことがあります。
反対に、売上はそれほど大きくなくても、手間が少なく、安定して利益が残る製品もあります。
大切なのは、売上だけで判断せず、製品ごとに「いくら利益が残っているか」を確認することです。
まずは、主な製品について、売上、材料費、外注費、作業時間を書き出して比べてみましょう。
どの製品で利益が出ていて、どの製品が利益を圧迫しているのかが見えやすくなります。
まとめ|利益を残すために「原価」を見える化する
原価を改善しようとすると、材料の仕入価格を下げることに目が向きがちです。
しかし、実際の原価には、材料費だけでなく、作業時間、不良や手直し、待ち時間など、さまざまなコストが含まれています。
大切なのは、
「材料をどれだけムダなく使えているか」
「作業や待ち時間にムダがないか」
「製品ごとにどれだけ利益が残っているか」
という3つの視点から確認することです。
まずは難しい原価計算をするのではなく、材料の使用量、作業時間、製品ごとの売上と費用を書き出すところから始めてみましょう。
原価の中身が見えるようになると、どこを改善すれば利益につながるのかも見つけやすくなります。
原価改善について、まずは一度ご相談ください。
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